テクニカル分析でよく使われる12のローソク足パターン

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はじめに

ローソク足チャートは、値動きを分析するうえで最も広く使われているテクニカルツールのひとつです。トレーダーや投資家は何世紀にもわたり、価格の方向性を示唆するパターンを見つけるためにローソク足を活用してきました。この記事では、特に人気の高いローソク足パターンを図解付きの例とともに解説します。

ローソク足チャートをこれから読み始める方は、まず初心者向けローソク足チャートガイドをご覧ください。

ローソク足パターンの使い方

トレーダーは数多くのローソク足パターンを使って、チャート上の注目すべきゾーンを見極めることができます。ローソク足パターンはデイトレードやスイングトレードはもちろん、長期のポジショントレードにも役立ちます。買い手と売り手の力の均衡を示すパターンもあれば、トレンドの転換や継続、あるいは迷いを示唆するパターンもあります。

重要なのは、ローソク足パターンそのものが必ずしも売買シグナルではないという点です。パターンはあくまで市場構造を観察する手段であり、これから訪れるチャンスを示す可能性のある指標にすぎません。したがって、チャート全体のテクニカルな状況や、より広い市場環境、その他の要因といった文脈の中でパターンを捉えることが常に大切です。

つまりローソク足パターンも、他の市場分析ツールと同じく、ワイコフ理論、エリオット波動理論、ダウ理論といった別の手法と組み合わせたときに最も力を発揮します。また、トレンドライン、移動平均線、相対力指数(RSI)、ストキャスティクスRSI、ボリンジャーバンド、一目均衡表、パラボリックSAR、MACDといったテクニカル分析(TA)の指標と併用することもできます。

強気の反転パターン

ハンマー(たくり線)

下降トレンドの底で出現する、長い下ヒゲを持つローソク足で、下ヒゲの長さが実体の2倍以上あるものを指します。

ハンマーは、強い売り圧力にもかかわらず、買い方が価格を始値付近まで押し戻したことを示します。ハンマーは陰線でも陽線でも成立しますが、陽線のハンマーはより強い買いの反応を示唆することがあります。

逆ハンマー(トンカチ)

逆ハンマーはハンマーに似ていますが、長いヒゲが実体の下ではなく上に伸びています。ハンマーと同様に、上ヒゲの長さは実体の2倍以上あることが条件です。

逆ハンマーは下降トレンドの底に現れ、上方への反転の可能性を示唆します。上ヒゲは、最終的には売り方が価格を始値付近まで押し下げたものの、下落の勢いが止まったことを物語っています。これは、買い方が間もなく市場の主導権を握るサインかもしれません。

赤三兵(Three White Soldiers)

赤三兵は、3本連続の陽線で構成されるパターンです。各ローソク足は前のローソク足の実体の範囲内で寄り付き、前のローソク足の高値を上回って引けます。

理想的には、これらのローソク足に長い下ヒゲがないことが望まれます。それは、継続的な買い圧力が価格を押し上げていることを示すからです。ローソク足の大きさとヒゲの長さから、トレンド継続の可能性や反転の兆しを判断できます。

強気のはらみ線(Bullish Harami)

強気のはらみ線は、長い陰線のあとに、その実体の中に完全に収まる小さめの陽線が続くパターンです。

強気のはらみ線は2日以上かけて形成されることもあります。このパターンは、売りの勢いが弱まり、終わりに近づいている可能性を示します。

弱気の反転パターン

首吊り線(Hanging Man)

首吊り線はハンマーの弱気版に当たるパターンで、通常は上昇トレンドの終盤に出現し、小さな実体と長い下ヒゲを持ちます。

下ヒゲは大きな売りが出たことを示していますが、買い方が主導権を取り戻して価格を押し上げました。とはいえ、長期の上昇トレンドのあとにこうした売りが出るのは、買い方が間もなく市場の支配力を失うかもしれないという警告と捉えられます。

流れ星(Shooting Star)

流れ星は、長い上ヒゲとほとんど無い下ヒゲ、そして小さな実体(できれば足の下寄り)で構成されるローソク足です。形は逆ハンマーに似ていますが、上昇トレンドの終盤に形成されます。

このパターンは、市場が高値をつけたものの、その後売り方が主導権を握って価格を押し下げたことを示します。トレーダーの中には、パターンを確認するために次のローソク足の寄り付きを待つ人もいます。

黒三兵(三羽烏)

黒三兵は、3本連続の陰線で構成されます。各ローソク足は前のローソク足の実体の範囲内で寄り付き、前のローソク足の安値を下回って引けます。

赤三兵の弱気版に当たるパターンです。理想的には、これらのローソク足に長い上ヒゲがないことが望まれます。それは、継続的な売り圧力によって価格が下落し続けていることを示すからです。ローソク足の大きさとヒゲの長さから、下落継続の可能性を判断できます。

弱気のはらみ線(Bearish Harami)

弱気のはらみ線は、長い陽線のあとに、その実体の中に完全に収まる小さな陰線が続くパターンです。

弱気のはらみ線は2日以上かけて形成されることもあり、上昇トレンドの終盤に出現して、買い圧力が衰えつつある可能性を示します。

かぶせ線(Dark Cloud Cover)

かぶせ線は、前の陽線の終値より高く寄り付き、その陽線の実体の中心より下で引ける陰線によって構成されるパターンです。

通常は大きな出来高を伴い、勢いが上昇から下落へ転じる可能性を示します。トレーダーは、3本目の陰線を待ってパターンを確認することもできます。

継続パターン

上げ三法(Rising Three Methods)

このパターンは上昇トレンドの中で出現します。3本連続の小さな陰線のあとに、上昇トレンドの継続が続く形です。理想的には、陰線が直前のローソク足の値幅を超えないことが条件です。

大きな陽線が出れば継続が確認され、買い方がトレンドの主導権を取り戻したことを示します。

下げ三法(Falling Three Methods)

上げ三法の逆パターンで、下降トレンドの継続を示唆します。

ドージ(同時線)

始値と終値が同じ(または非常に近い)とき、ドージが形成されます。価格は始値の周辺で上下しても、最終的には始値かその近辺で引けます。そのためドージは、買いと売りの力が拮抗し、市場が迷っている状態を示すことがあります。ただし、ドージの解釈は文脈に大きく左右されます。

始値・終値の位置によって、ドージは次のように分類できます。

墓石ドージ(Gravestone Doji) – 長い上ヒゲを持ち、始値・終値が安値付近にある弱気の反転ローソク足。

足長ドージ(Long-legged Doji) – 上下にヒゲが伸び、始値・終値が中央付近にある、迷いを示すローソク足。

トンボ(Dragonfly Doji) – 非常に長い下ヒゲを持ち、始値・終値が高値付近にある、文脈によって強気にも弱気にもなるローソク足。

ドージの本来の定義では、始値と終値は同じでなければなりません。では、始値と終値が異なるものの非常に近い場合はどうでしょうか。これはコマ(Spinning Top)と呼ばれます。暗号資産市場は非常にボラティリティが高く、厳密なドージは滅多に現れないため、コマはしばしばドージと同義に使われます。

価格ギャップ(窓)を利用したローソク足パターン

価格ギャップは多くのローソク足パターンで使われます。金融資産の始値が前の終値より高い、あるいは低い場合、2本のローソク足の間に空間が生まれます。これが価格ギャップ、いわゆる「窓」です。とはいえ、価格ギャップは流動性の低い市場でも発生します。その場合は主に低い流動性と大きなスプレッドに起因するため、有効なシグナルとしては適さないことがあります。

まとめ

ローソク足パターンは、たとえ取引戦略に直接組み込まないとしても、すべてのトレーダーが少なくとも理解しておくべき基礎知識です。

市場分析において非常に有用ではあるものの、ローソク足パターンは科学的な原理や法則に基づくものではなく、最終的に市場を動かす買いと売りの力を伝え、可視化したものにすぎないことを忘れないようにしましょう。