ビットコインとアルトコイン:暗号資産の価値を見極める5つのシンプルなステップ

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この記事のポイント

  • ビットコインは常に世界で最も主要な暗号資産であり続けてきましたが、これまでに数千ものオルタナティブ暗号資産、いわゆるアルトコインが生まれ、いずれもビットコインと競い合うか、次の大本命を自称しています。
  • 暗号資産のパフォーマンスを評価する際は、直近の値動きだけを見て判断すべきではありません。
  • 各アルトコインの短期・長期の価値を見極める作業は、調べることが多く気後れしがちですが、評価をより確かなものにしてくれる重要な要素がいくつかあります。
  • この記事では、気になる新しいアルトコインを検討する際に価値を測るための、5つのステップからなるプロセスを紹介します。

2010年の誕生とその後の人気の爆発以来、ビットコインは暗号資産業界のマーケットリーダーであり続け、この10年でドミナンス(市場占有率)が80パーセントに達した局面も何度かありました。BTCは暗号資産業界そのものと同義の存在ですが、その状況は少しずつ変わりつつあります。基準となる暗号資産の外側にあるプロジェクトからも、ブロックチェーン関連のイノベーションが次々と生まれているからです。

ビットコインの誕生からわずか1年後には、アルトコインと呼ばれる多くのオルタナティブ暗号資産が登場しました。ビットコインのブロックチェーン技術に着想を得たこれらのアルトコインは、通常、オリジナルのビットコインとは異なるブロックチェーンのユースケースを打ち出しています。中には、ビットコインの直系の子孫と言ってよいものもあります。少なくとも、ビットコインのブロックチェーンに大型アップグレードが行われた後、派生的な暗号資産として生まれたという意味においてはそうです。

2010年代初頭には、アルトコインはひと握りしかありませんでした。しかし2015年のイーサリアム登場と2017年の人気拡大を経て、市場に出回るアルトコインの数は大きく増えました。イーサリアムのスマートコントラクト技術によって、プロジェクトが独自の暗号資産を発行することはかつてないほど容易になり、現在も主要プレーヤーであり続けるスタートアップがいくつも誕生しました。

ビットコインは依然として大きな、しかし少しずつ縮小するリードを保っていますが、世界の暗号資産市場は成熟し、いまやアルトコインをビットコインと比較するだけでなく、それぞれの価値を単体で評価できる段階に来ています。

ビットコインとアルトコインの比較

一見すると、ビットコインの市場ドミナンスを理由に、投資する価値のある暗号資産はビットコインだけだと考えたくなります。10年にわたる実績、ビットコインが起こしつつある金融の変革、そして最も伝統的な金融機関にまで及ぶ影響力の拡大を踏まえれば、よほど異例の出来事が起きない限り、ビットコインは今後しばらくマーケットリーダーであり続けるでしょう。

とはいえ、暗号資産市場全体の急拡大は、注目すべきアルトコインが主要プレーヤーとして名乗りを上げる余地も生み出しました。ビットコインが最も保守的なトレーダーや保有者の関心を集める一方で、アルトコインには自らのリーチと影響力を広げるチャンスがあります。実際、複数の局面で、ビットコインを上回る成長を遂げたアルトコインが現れています。

もっとも、アルトコインにはそれぞれ固有の強みと弱みがあり、長期的に存続できるのかという疑問はつきまといます。特に暗号資産市場の熱狂期に生まれた多くのアルトコインは、好調なスタートを切りながらも、何らかの理由でその後暴落しました。中には完全な出口詐欺(エグジットスキャム)と断定されたものもあり、投資前に十分なデューデリジェンスを行わなかった人々を欺きました。そこで本記事では、価値のあるトークンをそれ以外と見分ける手助けとなる詳しいガイドをまとめました。

アルトコインを評価する際に見るべき5つの要素

暗号資産の価値を十分に測れる万能の手法は存在しませんが、資産の価値や上昇余地について多くを語ってくれる重要な要素がいくつかあります。それぞれの要素について、アルトコインの良し悪しを判断するために使える主な質問も併せて紹介します。

用途

アルトコインは通常、特定の業界の課題をブロックチェーンによる解決策で解消することを狙った、具体的なユースケースとともに設計されます。明確な用途を持たないアルトコインが、価値の保存手段として将来性を持つ可能性は低いでしょう。当初は話題を集めながら失速したアルトコインの問題は、結局のところ存在しない課題を解決しようとしている点にあります。また、ビットコインより大きくなりたいと公言するアルトコインもありますが、これは潜在的な投資家にとってはむしろ危険信号と考えるべきでしょう。

検討の指針となる質問をいくつか挙げます。

  • このアルトコインは、既存のコインを模倣する以外に実質的な価値を生んでいるか。
  • そのアルトコインの目標は、有用であると同時に近い将来に達成可能か。

開発者とサポート体制

企業の価値を、その社員たちが事業を伸ばすために何をしてきたかで評価するのと同じように、検討中のアルトコインを支える暗号資産プロジェクトを運営するチームにも目を光らせるべきです。まずはチームの開発者と、その実績を確認するところから始めましょう。経歴書の内容だけでなく、彼らがプロジェクトにどれだけの労力を注いできたか、その取り組みが成果につながっているか、進捗を世の中に発信しようと努めているかも見極める必要があります。

次の質問を自分に問いかけてみてください。

  • 開発者は有能で、評価されている人物か。
  • チームはプロジェクトの重要なアップデートに精力的に取り組んでいるか。
  • 製品の改善に努め、投資家と定期的に連絡を取っているか。

なお、この要素は、業界でまだ実績を残していない新しいアルトコインほど重みを持ちます。逆に、アルトコインが市場に登場してからかなり時間が経っている場合は、次の要素のほうが重要になるでしょう。

実績と評判

暗号資産プロジェクトとそのアルトコインのチームに、輝かしい経歴の持ち主が名を連ねていることもあります。しかし、それはそのアルトコインが成功する保証にはなりません。アルトコインの過去に、その暗号資産に対して抱いていた良い評価を覆すような出来事が潜んでいる場合もあります。

次の質問に答える過程で浮かび上がる危険信号に注意してください。

  • そのコインの歴史にスキャンダルはなかったか。
  • セキュリティ侵害が明らかになったことはあるか。
  • そのアルトコインは市場に登場してどれくらい経ち、それ以来どれだけ価値を伸ばしてきたか。

出来高

出たばかりのプロジェクトに飛び込む度胸があり、ハイリスクな投資に耐えられるタイプの投資家でない限り、アルトコインの市場での動きにも目を向けるべきです。価格の推移を掘り下げるだけでなく、取引高(出来高)からアルトコインの市場としての健全性を確認できます。簡単に言えば、市場で多くの人が大量に売買しているアルトコインは、良い状態にあるということです。さらに、そのアルトコインに実際の使い道が見出されていれば理想的です。

この要素からは、2つの重要な質問が導かれます。

  • 現在、そのアルトコインをどれだけの人が利用しているか。
  • そのアルトコインは主要な取引所で取り扱われているか。

入手しやすさ

ここまで見てきて、検討中のアルトコインが気に入ったとしましょう。それでも、有望でありながら入手が難しいアルトコインは、まともな資産というより手間の種になりがちです。手に入れやすいアルトコインほど一般の人にとって身近であり、より大きな市場へ広がる可能性も高くなります。

次の点を確認しましょう。

  • そのアルトコインをどうやって購入するのか。
  • クレジットカード、銀行振込、あるいはP2Pで購入できるのか。

これらの質問への答えが芳しくないなら、投資に値するアルトコインが見つかるまで、当面は現在の方針を続けたほうが賢明かもしれません。

まとめ

アルトコインの長期的な価値を見積もる際には、自分が何を重視するかに応じて、確認すべき要素をいくらでも追加できます。暗号資産業界で最もよく知られた企業が重視している観点を参考にするのもよいでしょう。多くの場合、アルトコインはますます厳しい目にさらされています。