仮想通貨エコシステムの重要人物であり、BinanceのCEOとして知られるChangpeng Zhaoとはどんな人物なのか、そしてなぜ仮想通貨にとってこれほど重要なのでしょうか。
仮想通貨エコシステムには、重要で人気のある人物が数多くいます。この連載では、仮想通貨エコシステムに名を刻み、暗号資産にとって欠かせない存在となった人物を毎週取り上げています。
これまで仮想通貨にとって重要になった人物は誰で、なぜ重要になったのか。そして仮想通貨以外では何に関わっているのか。今回は、仮想通貨に関心のある人なら誰もが気になる「BinanceのCEO、Changpeng Zhaoとは誰か」という問いにお答えします。
Changpeng Zhaoとは?
仮想通貨エコシステムでCZとして知られるChangpeng Zhaoは、中国系カナダ人の実業家です。1977年に中国・江蘇省で生まれ、大学教授だった父親はブルジョワ寄りの知識人と見なされ、CZが生まれて間もなく一時的に追放されたと伝えられています。
その後、1980年代後半にZhaoは家族とともにカナダ・ブリティッシュコロンビア州のバンクーバーへ移住します。父親の追放後、CZはマクドナルドやガソリンスタンドなどさまざまな仕事を掛け持ちして家族を支えました。
Zhaoはその後、カナダ・モントリオールのマギル大学に進み、コンピューターサイエンスを専攻します。大学卒業後は東京証券取引所で働き、売買注文のマッチングを行うソフトウェアを開発しました。さらにBloomberg Tradebookでも、先物取引向けソフトウェアの開発者として働いています。
2005年に上海へ移ったZhaoは、ブローカー向けとして最速の高頻度取引システムと評価されたFusion Systemsを設立しました。
ソフトウェアの分野で腕を磨いたZhaoは、その後仮想通貨エコシステムへ参入します。2013年以降、Blockchain.infoをはじめとするさまざまな暗号資産プロジェクトに関わり、OKCoinでは最高技術責任者(CTO)を務めました。
Changpeng Zhaoと仮想通貨
前述のとおり、CZは2013年から仮想通貨エコシステムに情熱を注いできました。しかしChangpeng Zhaoの知名度と人気が一気に高まったのは、取引高で現在世界最大の仮想通貨取引所となったBinanceを創業してからです。
2017年、ZhaoはBinanceという仮想通貨取引所を立ち上げるためOKCoinを離れます。ICOで1,500万ドルを調達し、2017年7月にBinanceを設立しました。そして8か月足らずで、2018年4月時点で取引高で世界最大の仮想通貨取引所へと成長させたのです。
2018年2月、Forbes誌はZhaoを「The Richest People in the Cryptocurrency Space」ランキングの3位に選出しました。さらにCZは、Forbesの「Crypto Rich List 2021」でも5位に入っています。2021年時点でCZの純資産は19億ドルと推定されています。
今日、仮想通貨エコシステムに関心を持つ多くの人に知られるCZは、Twitterアカウントを積極的に活用し、仮想通貨と自社Binanceの双方について頻繁に発信しています。彼の専門領域を踏まえれば、仮想通貨エコシステムのほぼ全体がCZを尊敬し、その見解を参考にしていると言ってよいでしょう。
