概要
Binance Smart Chain(BSC)は、オンチェーンのトランザクション数でも利用者数でも着実な成長を続けています。では、その成長は具体的にどんな数字に表れているのでしょうか。パブリックチェーンの素晴らしいところは、その名の通り誰にでも開かれていることです。つまり、ネットワークの動きを自分の目で追いかけられるのです。
BSCの各種指標を知りたいけれど、どこから手を付ければいいか分からない——そんな方もご安心を。ブロックエクスプローラー「BscScan」を使いこなすためのガイドを用意しました。これでBinance Smart Chainの成長を間近で追えるようになります。
この記事で紹介する機能の多くは、ツールバーの[Resources]にカーソルを合わせると表示される[Charts and Stats]セクションからアクセスできます。日次トランザクション数、ユニークウォレットアドレス数、主要トークンなどが含まれます。BscScanはスマートコントラクトの正当性を確認したり、新しいNFTコレクションを調べたりするのにも最適なツールです。
はじめに
パブリックブロックチェーンは「パーミッションレス」、つまりアドレスさえあれば誰でも利用できる、という話はよく耳にします。しかし、ブロックチェーン上での開発もまたパーミッションレスだとご存じでしたか。経験さえあれば、誰でも自分のDAppをブロックチェーン上に公開でき、それを止められる人はいません。
これが、分散型金融(DeFi)の世界が急速に発展した理由のひとつです。Binance Smart Chain(BSC)はまだ若いブロックチェーンですが、すでに目覚ましい成長を見せています。どれほど目覚ましいのか、と気になるところでしょう。オンチェーンデータの多くは公開されているため、投資家もユーザーもネットワークの活動状況を簡単に確認できます。
こうしたオンチェーンデータにアクセスしたいなら、BscScanのようなブロックチェーンエクスプローラーが、必要な情報をすべて見つける一番の近道です。
BscScanとは?
BscScan(BscScan.com)は、Etherscanと同じチームが開発したブロックチェーンエクスプローラーです。Binance Smart Chainの分析プラットフォームであるだけでなく、他にも優れた機能を数多く備えています。BSC上に構築されたDeFiプロジェクトを追いかけたいなら、良い情報源になるでしょう。BscScanは次のような用途にも使えます。
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トランザクションを調べ、その進行状況を追跡する。
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ブロックチェーンに追加された最新ブロックを確認する。
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ウォレットの残高を確認し、そのウォレットで行われたすべての取引を見る。
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ブロックチェーン上に公開されたスマートコントラクトを検索・閲覧し、直接やり取りする。
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トークンやその他の暗号資産の供給量を調べる。
これらの情報にはすべて、会員登録なし・無料でアクセスできます。ブロックエクスプローラーは情報をシンプルで見やすい形で表示してくれます。
なぜBscScanを使うべきなのか?
BscScanは、Ethereumの定番ブロックエクスプローラーであるEtherscanを手がけた信頼あるチームが開発しています。評判の良さに加え、BscScanはブロックチェーン内を移動する道しるべにもなります。使い方さえ覚えれば、基本的な疑問やトラブルはすぐに自分で解決できるようになります。
たとえば、BscScanでスマートコントラクトを調べるスキルは、DAppを使うすべての人にとって役立ちます。コントラクトが検証済みかどうかを確認できますし、DAppのAPIが停止しているときには、DAppと直接やり取りすることさえ可能です。しかも、オンチェーンデータで確認できることは、スマートコントラクトやトランザクションのチェックだけではありません。
たとえば、大口取引を監視する「クジラアラート」を設定できます。大量のBNBが取引所へ移動したときは、売りが近いサインかもしれません。DeFiプロトコル創設者のウォレットを追跡して、トークンを動かしていないかを見張ることもできます。ここからは、BscScanでよく使われるツールや指標を見ていきましょう。
Binance Smart Chainのイールドファームを見つけるには?
BscScanのイールドファーミングダッシュボードには、主要なファーミング機会が一覧表示されます。[Resources]ボタンにカーソルを合わせ、[Yield Farms List]をクリックするとアクセスできます。

ここでは最新のファームを確認し、参加方法を学び、公式サイトへ移動して、ファームの仕組みを知ることができます。イールドファーミング(流動性マイニング)は、手持ちの資産で暗号資産を稼ぐ方法のひとつです。PancakeSwapのようなプラットフォームを使えば、Binance Smart Chain上でリターンを得られます。BSCの手数料はEthereumなどの代替チェーンに比べて安いため、少ない予算でイールドファーミングの世界に入り、収益機会を活かしたい人にはBSCが最適です。ただし詐欺的なプロジェクトも多いので注意が必要です。必ず自分で調査を行い(DYOR)、失っても構わない資金以外はリスクにさらさないでください。

BSCエコシステムのさまざまなDAppを把握するには、https://mathdapp.store/ も便利です。このサイトの左メニューでBinance Smart Chainを選ぶと、信頼できるBSC DAppのリストが表示されます。
Binance Smart Chainの平均ガス価格を調べるには?
まず[Resources]タブにカーソルを合わせ、[Chart & Stats]、続いて[Average Gas Price Chart]をクリックします。

BSCのトランザクションでユーザーが支払うガス代の算定に使われる、平均ガス代のグラフが表示されます。

前述の通り、BSCのガス代はかなり安めです。BSCでは1 gweiは10⁻⁹、つまり0.000000001 BNBです。平均ガス代が約6.5 gweiなら、10 BNBを送っても10セントかかりません。その10倍、いや100倍を送っても、支払いは最大20セント程度です。

トランザクション履歴を見ると、必要以上に高い手数料を払っている人がいることが分かります。おそらくEthereumなど他のブロックチェーンで身についた古い習慣のせいでしょう。実際には、その必要はありません。Binance Smart Chainはネットワーク混雑にはまだ程遠い状態です。ネットワークの状況が安定している限り、シンプルな操作なら6.5 gweiで十分なはずです。
Binance Smart Chainのユニークアドレス数を調べるには?
ネットワークにおおよそ何人のユーザーがいるかを知りたいなら、BscScanのユニークアドレス数は優れた指標です。[Resources]タブにカーソルを合わせ、[Chart & Stats]、続いて[Unique Addresses Chart]をクリックすると確認できます。

では、ブロックチェーン上にユニークアドレスが100個あれば、ユーザーが100人いるということでしょうか。まさか!誰でも複数のアドレスを作れます。ただ、たとえみんながそうしても、暗号技術の恩恵のおかげで新しいアドレスが枯渇する心配は当分ありません。その一方で、それらのアドレスが同一人物のものかどうかを判別するのは非常に困難になります。
つまり、誰もが複数のアドレスを作れる以上、この指標はユーザー数を実際より多く見せている可能性があります。それでもユニークアドレス数は、ネットワークの成長を大まかに知る手がかりにはなります。
Binance Smart Chainの日次トランザクション数を調べるには?
このグラフは、ある1日のBinance Smart Chain上のトランザクション総数を示します。こちらも[Charts & Stats]セクションからアクセスできます。

スマートコントラクトによって必要な処理量は異なりますが、このグラフからネットワークの活動状況や混雑度の全体像がつかめます。トランザクション数は健全に成長しているネットワークの良いサインでもあり、BNB投資家にとって有益な情報になり得ます。
主要なBEP-20トークンは?
Token Trackerページでは、主要なBEP-20トークンを時価総額や日次取引量で並べて確認できます。BSCブロックチェーン上でどのトークンの累計価値や取引量が大きいのか、その全体像がつかめるでしょう。

ここで注意したいのがトークン情報です。トークンやコントラクトの保有者は、より多くの情報を提供するためにBSC上のトークン情報を更新できます。BscScanチームがトークンのコントラクトアドレスを検証していない場合、そのアドレスは信頼できない可能性があります。
このページには「ラップド(wrapped)」トークンが数多く並んでいます。Binance-Peg ChainLink(LINK)はその一例で、ERC-20のLINKをBSC上のBEP-20トークンとしてラップしたものです。ラップとは何でしょうか。別のブロックチェーンのコインやトークンをトークン化したバージョンを作ることを、ラッピングと呼びます。
ラッピングによって、BSC以外のコインやトークンをBinanceのDeFiエコシステムで使えるようになります。たとえばLINKを持っていて、それをBSCでのファーミングに使いたい場合、ラッピング技術のおかげで簡単に実現できます。
トークンのラッピングに興味があれば、Binance Bridgeプロジェクトをチェックしてみてください。ただし、コインをラップするのは簡単とはいえ、常に自分でやる必要はありません。すでにラップされたトークンなら、ラッピングの手間をかけずにそのまま売買できます。
